テレビで目にする「激セマ物件」とは 新宿など繁華街からすぐの所に住めるが注意点も

歌舞伎町に住むために

※図版はイメージで、これが激セマ物件ではありません。(写真提供:toyaさん/写真AC)

いま若者に人気の「激セマ住宅」

激セマ物件というものがある。要は、7~10平方メーター程度の物件で、作り付けのものすべてが最小限で、場合によっては洗濯機置き場に洗濯機すら入らないなんてことも。シャワーのみだが、シャワーとトイレが別、というころが若者にはささるのだという。廊下も狭かったりする。メインスペースは4畳程度だが、ただ、ロフトはついているケースが多く、狭いなりに居住スペースは2つ持てるなんていうわりと定型サイズな物件が定番だ。

よくレポートで登場するのが新宿の繁華街からすぐという物件。彼ら(彼女ら)はなぜ入るのか。それは、「きたない物件は嫌」「通勤に便利」「繁華街へ出やすい」あたりが理由として多い。

新宿近辺の物件は8万円台が多い



いくつか番組を見たが、新宿近辺の物件としては8万円前後が多いようだ。不動産を売る側から見れば激セマ物件は小割にして高く貸せるのでいいのだろうが、居住する側としてはやや割高感は否めない。ふつうのワンルームマンションでも古い物件ならそのくらいで出ていることもあるのだが、なぜ彼らはあえて狭いほうに入るのか。それは、やはり築年が新しい、キレイということに尽きるようだ。

激セマ住宅の問題点

  • 定型サイズの絨毯(じゅうたん)があわない。
  • 洗濯機に難がある(最もちいさいものでないと置けないなど)
  • 玄関収納が最低限のため、靴の数を絞る必要
  • トイレが座ると閉まらない場合がある(膝が出てしまうので半開きでやるなど)
  • ロフトじゃないほうの居間で横になったときに足先まで部屋に収まらない
  • 廊下の幅が狭くて家具が入らない
  • 激セマ住宅のメリット

  • すべてが手の届くところに置ける
  • 狭いので逆に掃除をしやすい。居場所がなくなることもあり、まめに掃除するようになった
  • 他のすべてを犠牲にしても都心に住める
  • 実質交際相手の家に居候しているなどで荷物だけおいときたい人には、特に不満はないかと思われます。
  • 同じセマ系で、もっと安い業者もある

    同じそういうものなら、建物がそんなによくはなくても逆に3万円からという超安めなシェアドアパートメント業者もある。リンク先の業者、クロスハウスは、既存の建物を自社リフォームして貸し出している。キレイかというとケースバイケースだろうし、アパートベースなので音にうるさい人・音を出す人には向かないが、コストが安いこともあり、いざというときの解約費用を調べてみると、まあ壊したりしなければ数万円程度とわりと低いので、費用優先、費用を抑えたい、という人は見てみるといいだろう。

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    激セマ住宅にあえて住む場合のチェック項目

    退去費用を法外に請求する業者が一部いるので、店名+退去(あるいは退去費用)で検索し、妥当な退去費用だったみたいな口コミを探すといいと思います。また一部には契約が一般住宅に比べて不利な場合も見受けられます。その面は注意しましょう。

    なお狭い住宅は隣とも密接ではあるため、壁が異常に薄かったりしないか、また窓が2つ以上ないなど換気性が良くないことがあるため、あまり暑くならないか等確認しておいたほうがいいでしょう。特に、夏場は上に空気の暑い部分ができてしまうので、エアコンが下のほうだとロフト部が暑くなったりします。最上階のほうが、ロフト高も高くなったりしていいと思いがちですが、最上階のロフトは屋根の熱気を直で受けるため、気を付けましょう。そんなに広くはないので電気代が無茶苦茶かかるということはありませんが、前述の「暑い」問題があるので、エアコンをケチる人には向きません。

    どうしてもケチる人は、寝るとき以外は外出する等でしょうか。激セマ物件の場合、洗濯機置き場等や絨毯などは、特定メーカーの特定商品しか入らないサイズなんてこともあるので、予め採寸し、入るものを見つけてから契約を決めたほうが、無駄打ちにならないのでいいかと思います。※洗濯機の場合一回り小さい機種は、大手家電量販店で売っている中国系メーカー等によくあります。